生きもの千夜一話 by 金井塚務

大型ほ乳類の生態学的研究に関するエッセイ、身の回りの自然、旅先で考えたことなどをつれづれに書き連ねました。

ウガンダ紀行

赤道直下で考えた-コリオリの力の嘘

先日やんばる調査の合間に、以前訪れたウガンダの思い出話に花が咲いた。赤道直下でのある見世物についてである。 赤道とは言わずと知れた緯度ゼロで北半球と南半球との境目である。2度目の訪問はちょうど春分の日を数日過ぎた頃だったので、正午ともなると太陽は…

HFMエコロジーニュース110(267)

ウガンダ紀行 その6 チンパンジー観察記@キバレ&カリンズ ウガンダエコツアーの目玉は、なんと言ってもマウンテンゴリラとチンパンジーという大型類人猿の観察にある。これまで霊長類学を専攻してきたものとしては、これらグレイトエイプ(大型類人猿)の…

ウガンダ紀行ーその5

<キバレへ> 朝9時過ぎにカンパラを出発して2時間半ほどがたった。すこし空腹を感じ始めてきたところだ。 あと30分も走ればムベンデ(mubende)という町に着く。カンパラから150Kmほどのところにあり、フォートポータルとの中間地点に位置する町である。 地…

HFMエコロジーニュース105(262)

<いざ、サファリツアーへ> さて、無事買い物を終えホテル(Shngri-La Hotel)に宿泊した一行はよく3月24日午前9時カンパラを発って、最初の目的地キバレ(Kibale)へとむかった。このサファリツアーは8泊9日間の日程で、ウガンダのサバンナ、湿地、森林で…